こんにちは。ゼミド担当の小玉です。
妊娠中は体調やメンタルのトラブルが起こったり、出産を間近に控えると急に怖くなってきたり、不安はつきませんよね。
実際に2回の出産経験のある私が、やっててよかったと思った【会陰マッサージ】について実体験をまとめました。あくまでも私の経験と感想です。
会陰(えいん)とは、膣口と肛門の間のことです。その部分のマッサージとなります。
出産時、会陰は5倍伸び、膣は25cm前後まで広がりますが、赤ちゃんの頭の平均33.5cmと膣のサイズを超えていると言われています。そのため会陰が裂けてしまうことが少なくありません。
裂けるのを防いだり、裂けても損傷を小さくするために、日頃から会陰マッサージをしておくと安心です。
と言う私は、初めての妊娠は30歳の時でした。 姉はすでに出産を経験していましたが、当時の姉は遠くに住んでおり、妊娠中のトラブルや細かな知識は正直皆無でした。
臨月に近づいた検診の際に、産院で「会陰マッサージをそろそろはじめようか」と指導されました。 図を見せていただいて説明を受けましたが、初めて聞く言葉に衝撃の強すぎる図。笑 会陰(えいん)の読み方さえ知らず、膣口と肛門の間のことだと、この時に初めて知りました。
ビックリする方もいるでしょうし、昔はそんなことしていなかったから必要ないのでは?と親世代から言われることもあるでしょう。 以前の日本人は、テーブルではなく座卓に正座だったり、トイレも和式だったり、自然な生活の中で立ったり座ったりの動作が多く、骨盤底筋群が今の環境よりも鍛えられていたので、そこまで必要のなかったケアなのかもしれません。 1番のハードルは、日本人女性は自分の身体に触れることに慣れておらず、ましてやデリケートな部分となると恥ずかしい、下品だという考えが先行しがちなことです。
今回は、妊娠中の会陰マッサージに特化して紹介しますが、デリケートな場所なのに、良く知らない、ケアの方法を知らない、ケアしないって本当にそれでいいのかな?と思いませんか。 保湿することで潤いを保ち、骨盤底筋群が鍛えられていないと、尿漏れや子宮脱などの病気につながることもあります。実際にやってみて、スムーズなお産のために私にはメリットがあったと感じているのでお勧めします。
実際に私が産院で指導された方法をご紹介します。
これをすることで「会陰が柔らかくなり、お産の時もすすみが早くなる、赤ちゃんにも血液がよくまわるよ」と説明がありました。 植物オイルで自分の身体に合うものなら何でもいいと言われ、 ゼミドではホホバオイル、スイートアーモンドオイル、アルガンオイル、溶かしたシアバターなどで実践できます。
オイルを手に取り、デリケートゾーンに塗って保湿をし、 膣口と肛門の間の会陰を指2本くらいで3時から9時のラインになぞったり、クルクルとマッサージしたりします。 血流がよくなることをイメージしながらマッサージすることが何よりも大事です。
私は1人目の時はホホバオイルで実践し、2人目の時はシアバターがいいと聞いたのでシアバターを使用しました。
私は内診の度に、カチコチに緊張をしており 先生から
「指にオイルをたっぷりつけて第一関節くらい膣の中に入れ、 膣壁を3時、6時、9時の方向にググっと押していく。痛かったり、入らなかったら無理にする必要はなく、膣の入り口にオイルを塗るだけでも意味があるよ」と指導されました。
膣と子宮の血流が良くなるのはもちろん、出産のときに伸びやすくなるそうです。
また、出産当日は頻繁に内診があり、その度に緊張しているとお産の進みが鈍くなるから、リラックスして指を入れられるようになっておくと良いとアドバイスを頂きました。
妊娠34週頃から始めるのがよいと言われています。ただ 妊婦さん10人いれば10人とも体調や習慣、個人差があって違う為、始める時期は自己判断せずにお医者さんや助産師さんに相談しましょう。
私は初産の時は、妊娠後期に入った28週くらいから、ホホバオイルで会陰の保湿だけするようになり、マッサージは34週くらいから始めました。
2人目の妊娠時はすでに通常でもデリケートゾーンを保湿する習慣がついていましたが、 マッサージは後期に入ってから行いました。
マッサージをしていても出産時に会陰の切れてしまうことを会陰損傷と言います。
また損傷を防ぐために、医療的に会陰を切ることを会陰切開と言います。
詳しくはこちら
この記事によると、会陰切開を行う場合は以下の3つです。
- 会陰の伸びが悪い場合や、赤ちゃんの頭が大きく重度の会陰裂傷になりそうな場合
- 分娩が長時間となり、赤ちゃんの体力を消耗している場合
- 低体重児(2500g未満)や頭蓋内疾患がある赤ちゃんへの負担を減らすため
私の場合は、1人目は切開なしで自然と裂けて、2人目の時は切開をしました。 会陰切開も会陰裂傷もその時は陣痛のピークが来ているのであまり記憶にありません。なので、ほぼ痛くはないです。 でも、通常ならば皮膚がさけたり、切ったりするので痛いですよね。切開前にちょっとした麻酔をしてくれた記憶はあります。
出産の時は壮絶なのでこのような記憶ですが、その後の縫合が麻酔してくれているのに私はチクチクして痛かったです。 出産時に叫んだりするのは我慢できたのに、縫合の際は「痛い!痛い!」と大騒ぎでした。
そしてやっぱり切開や裂傷の傷は、 しばらくジンジンと痛み夜が寝られない、円座がないと座れない、などの痛みがありました。 また、裂傷のときより切開のほうが治りも早く、身体の回復も早かったです。
私の初産は出産まで18時間かかりました。生まれた我が子は約3800gのビッグベビー! その産院は会陰マッサージの指導をしっかりしているだけあって、切開は必要であればするけど、基本はしない方針でした。 私も切開しなかったのですが、自然に裂けてしました。出産直後に溶ける糸で縫合してもらいましたが、会陰裂傷のレベルが4段階あるうち、第2度だったのは初産にしては会陰が柔らかかったからだろうとのことでした。 ちょうど同じ日に3700gの子が生まれており、そのお母さんは第4度だったそうで、退院の時も痛そうでした。
正直なところ、会陰はケアしていましたが、正直膣壁マッサージまでは抵抗があってやっておらず、 膣口のみ保湿することは毎日行っていました。膣壁までやっていたら、裂けなかったのかも、 と産後に思い、2人目の時は早い段階でシアバターでのケアを開始しました。
なのに、2人目の時は産院の方針もあり、切開しました。 私の中ではゼミドのシアバターの実験も兼ねていたので、 切りたくないとお産時にもちゃんと伝えればよかったなーと後悔もありますが、 3時間のスピード出産(3300g)で済んだので、良かったのかもしれません。
・ソフロロジー式DVD・・・お産はマインドコントロールが必要。笑
・抱き枕・・・妊娠中は姿勢を支えるために、産後は授乳クッションに使用できた。
・レッグウォーマー・・・足首の冷え対策に睡眠時には毎日使用。
・布ナプキン・・・おりものシートを使っていたらかぶれのトラブルがあったので、コットン100%の布ナプキンを使っていました。かぶれず、蒸れずに、初めての妊娠中から気に入って今でも使用しています。
会陰マッサージは手軽に始めることができます。膣壁マッサージまでは難しいとしても会陰と膣口の保湿はやっておくと、出産の助けにつながるような気がします。
そして、どんなにケアをしていても産院の方針で自分の理想通りの出産にならないこともあるので、確認が必要です。 普段からデリケートゾーンの保湿をして潤いを保ち、骨盤底筋群を鍛えている方は出産時の進みが良いことが多いようです。
とはいえ、出産は命がけで、一人ひとり状況も環境も違います。少しでも出産当日にリラックスして迎えれるように、少しでも安心材料になるなら、お試しいただくと良いかと思います。
これを機会に妊娠中はもちろん、普段からご自分のデリケートゾーンのケアについても考えていただけるきっかけになると嬉しいです。
色々書いてきましたが、1人目は結婚して1年後に授かり、2歳差くらいで2人目がほしいと思っていたけどなかなか恵まれず、 5年の月日が流れ、もう我が家は1人っ子かなとあきらめかけていた時に2人目に恵まれました。
どうして2人目が来てくれたんだろうと振り返ると、1番に思い当たるのはデリケートゾーンのケアをきちんとするようになったことです。
きっかけは上の子が3歳になった時にボディソープで、 おまたを洗うと染みると言い出したことです。そこからは子供と一緒に専用のソープで清潔を保つようにし、 プラスで私は毎日ホホバオイルやシアバターで保湿をして、気持ちや時間に余裕のある時は会陰マッサージを行う習慣を身につけ始めた頃に、来てくれました。
女性として、母親として、身体に良いことをしているという実感もありましたし、 会陰のマッサージをしながら子宮が温まるのを感じていました。 このケアを始めてから、自分がイキイキしていると感じることも増えました。
なので、なかなか恵まれないなぁと悩まれている方の1つの方法としても会陰マッサージはおすすめです。